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国土交通省:SBIR建設技術研究開発助成制度に採択『耐久性評価を可能とした接触作業ドローンの研究・開発』

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  • #建築物維持保全技術

当社が技術開発を進める『耐久性評価を可能とした接触作業ドローンの研究・開発』が、国土交通省が公募するSBIR制度で実施される技術開発課題に採択されました。



【背景】
近年、建築物の老朽化と、建築業従事者の減少により、効率的かつ安全な維持保全技術が求められています。一方で、高所における建築物壁面の従来手法による点検・調査には、足場等の仮設工事が必要であり、仮設工事における設置作業時間と資材工数の増加から、工期と費用も掛かります。さらに、高所での作業には墜落などの労働災害リスクも伴い、作業者の安全確保が課題となっています。

 

【本研究の目的】
本研究は、高所における建築物壁面の点検・調査を効率化・省力化することを目的とし、壁面に接触し耐久性評価をするドローン【壁面接触作業ドローン】を開発しています。

 

【壁面接触作業ドローンとは】
ドローンを壁面に接触させ、搭載機器により建築作業をします。

 

【現在可能となった建築作業】
2023年度:ドリル法によるコンクリート壁面の中性化測定(コンクリートの健全性測定)  
2024年度:測定等により微破壊・破壊した壁面を復旧(穿孔の穴埋め、仕上げ)

   

【本技術による効果】
高所での高経年化建築物の維持保全業務における「省力化」「コスト削減」「安全性」に貢献し、「長寿命化」による良好な資産・ストック形成が期待されます。

 

【本技術の開発概要】
(1) 建築物壁面にドローンを押し付け、作業反力を確保する機構の検討と開発
(2) 作業工具の位置制御機構と、耐久性評価の測定機構の検討と開発
(3) 調査者(有資格者)が遠隔で測定状況を確認し、実運用に最適な実施体制を検証

 
 

【本技術の2024年度までの成果を紹介(2020年度より基礎研究を開始)】  

 
 

当社では、今後も研究・開発を進め、本技術の社会実装を目指してまいります。



※SBIR制度で実施される技術開発課題:国土交通省HP>報道・広報>報道発表資料:SBIR建設技術研究開発助成制度の採択課題の決定
https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_001221.html