環境

緑の創造

  • #屋上緑化

概要

西武建設は総合建設業として多くの建物の設計・施工を手掛ける過程で、数多くの緑化事業にも関わり、ノウハウを蓄積してきました。これに加え、土木事業や西武造園とのタイアップをはじめとしたグループ会社ならではの多業種からのノウハウを活用することで多彩な緑を提供いたします。

特殊空間緑化とは

建築構造物の屋上、人工地盤、壁面、屋内、道路高架上部・下部など、今まで緑化が困難とされてきた所に、樹木や草花などを植えたり、つる植物などを絡ませたりして緑化することです。

地球温暖化対策の観点から推進されたもので、ヒートアイランド現象の抑制、温室効果ガスである二酸化炭素の吸収・固定やビルの省エネルギー化に効果があります。また、安全と潤いのある住環境づくりにも一役買っています。

法律による義務化及び支援

「屋上緑化」の義務

東京都は、2000年12月に自然保護条例を改正し、250m2以上の公共施設、1000m2以上の民間施設のビルで新改築を行う場合に「屋上緑化」を義務づけました。(2001年4月より施行)

  • 屋上等の緑化を含む「緑化計画書」と「完了書」の届出をする
  • 利用可能な屋上スペースの20%に樹木や芝、草花などを植える
  • 屋上緑化が困難な場合は、それに見合った面積を敷地内に確保する

その他、埼玉県、京都府、大阪府、兵庫県でも緑化を義務化しており、多くの自治体で特殊空間緑化も推進しています。

環境共生型集合住宅の支援

国土交通省は、緑を取り入れた「環境共生型」集合住宅を積極的に支援しています。

総合設計制度の活用

都市計画の総合設計制度の活用によって、屋上緑化や人工地盤緑化を公開空地の算定に入れることができます。
容積率制限・高さ制限等が一定の範囲内で緩和され、環境に配慮しつつ土地を有効に利用することが可能です。

屋上緑化施設の設置に関わる低金利融資制度の拡充

建築物の屋上に一定規模以上の緑化施設を設ける場合、緑化施設のみならず、建築物の整備も融資対象となります。

屋上緑化施設の設置に関わる税制優遇措置の導入

一定の屋上緑化施設(屋上面積の1/2以上を占める緑化施設)を設けた事業所家屋の新増築に関わる事業所が対象となります。

屋上緑化による効果

環境保護

  • ヒートアイランド現象の抑制効果(都市部独特の現象)
  • 植物の蒸散などによる乾燥防止効果やアレルギー予防効果
  • 断熱性能向上による省エネルギー効果
  • 二酸化炭素の吸収、酸素の放出(大気浄化効果)
  • 急激な雨水の流出を緑地で保水調整(雨水貯留効果、雨水流出緩和効果)

生理・心理効果

  • マイナスイオン放出による心身的安定効果
  • 視覚的癒し効果

経済性

  • 酸性雨や紫外線などからの建物保護
  • 省エネルギーによるエネルギー費の削減
    (1000m2の事務所で屋上緑化を施工した場合、約10~30万円/年のエネルギー費削減効果があります)

実績紹介

所沢市東部クリーンセンター

所在地:埼玉県所沢市
竣工年月:2003年3月
緑化面積:約5,000m2
名称:所沢市東部クリーンセンター

特別養護老人ホーム逗子清寿苑

所在地:神奈川県逗子市
竣工年月:2001年3月
緑化面積:約350m2
名称:特別養護老人ホーム逗子清寿苑

所沢市水道部庁舎

所在地:埼玉県所沢市
竣工年月:1996年3月
緑化面積:約300m2
名称:所沢市水道部庁舎

北九州大学新館

所在地:福岡県北九州市
竣工年月:1995年3月
緑化面積:約150m2
名称:北九州大学新館

緑化手法(西武造園資料提供)

多目的活用庭園

国土交通省屋上

所在地:中央区
名称:国土交通省屋上

薄層緑化

市内マンション

所在地:所沢市
名称:市内マンション